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ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

目からウロコ?

佐伯泰英さんの『居眠り磐音』シリーズの中で会話中に「目からウロコ」発言が出てきてビックリ。 聖書の中の使徒行伝が出典の言葉。 江戸時代の商人がこの言葉を知っているはずはないでしょう。 編集者のチェックミスかな? 若い人だったとか。

「星籠の海」下 島田荘司

ああ、読み終わってしまった。余韻が残る物語はいい。 急性白血病で亡くなった少年のエピソードが哀しい。福島出身で、原発の近くの海でさんざん泳いでいたという設定。舞台が1990年代でも、この時期に発行される作品にこのことが書かれていることは当然…

島田荘司「星籠の海」上

島田さんの文章は美しい。まず題名がいい。美しいよね、「星籠」。「セイロウ」という響きもいい。そして、文章は、なんだか呼吸するように、するすると体の中に入ってくる感じがする。瀬戸内海には前任校の時、ちょうど瀬戸内博をやっていた頃に中学の修学…

「ワンマンショー」倉持 裕

ワンマン・ショー倉持 裕 白水社 2004-04売り上げランキング : 234172おすすめ平均 現代版不条理劇Amazonで詳しく見る by G-Tools図書室にある戯曲を片っ端から読んでいるんだけれど、訳わからない芝居でした。 作品が不条理劇ってこともあるんだろうけれど…

「君も雛罌粟われも雛罌粟」渡辺淳一

君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)〈上巻〉―与謝野鉄幹・晶子夫婦の生涯渡辺 淳一 文藝春秋 1996-01売り上げランキング : 781161おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)〈下巻〉―与謝野鉄幹・晶子…

「こんな時どう言い返す―ユーモアあふれる担任の言葉」池田修

秋季大会のときに、池田修さんからいただきました。ありがとうございます。ネットワーク春の大会で池田さんのワークショップ「QA方式による中学校生徒指導入門」に参加した時のことを楽しく思い出しました。 なんとあのワークショップで僕が出したお題も、う…

「暗黒館の殺人」綾辻行人

あ〜、やっと読み終わった。長かった。去年、「暗黒館の殺人」を手に取った時に、司書のYさんから、「これは連続ものだから、最初から読まないとつまらないですよ」と言われて、「十角館の殺人」から読み始めて、やっとここまでたどり着いた。作品も長かった…

「アトポス」島田荘司

誤解を恐れずに言わせていただくと、これは見事に起承転結の構造にはまった作品だ。 以下ネタバレ注意。 ストーリーテラーとしての作者の力量を感じるのは、長い前奏の部分。16世紀に実在したエリザベス・バートリという前代未聞の吸血鬼(?)を巡る、ハ…

「今昔続百鬼ー雲」京極夏彦

【多々良先生行状記】と副題にあるけれど、なるほど、これは「行状記」だった。 先日、通勤の電車の中での事だ。日頃の睡眠不足を補うべく、僕は冷房の効いた電車の中で惰眠をむさぼっていた訳だ。と、電車が駅に止まり、僕の隣に「どかっ!」と腰を下ろして…

「百器徒然袋 風」京極夏彦

9月22日に京極夏彦の新刊「邪魅の雫」が出るというので、ものすごく楽しみにしていた訳ですが。京極夏彦氏ご本人が、「そんな日程で出る訳ないっしょ」と。かなり怒っていられるようです。週刊太極宮第218号 ◆邪魅の雫の 発売予定日が公表されたようで…

黒猫館の殺人

私事ですが、1989年の夏休み、学芸大学演劇学小林研究室主催のドラマ教育視察旅行で、オーストラリアはタスマニアに出かけておりました。10日間の強行軍でしたが、幼稚園から高校まで、各地で行われているドラマ教育の実際を見学することが出来て、非…

時計館の殺人

「館」シリーズの中で、今まで読んだ中では一番面白かったな。以下、激しくネタバレ。

「クラインの壺」岡嶋二人

バーチャルな世界の恐怖、というのはいろいろ言われているけれど、このミステリー、けっこう質が高いと思う。あとがきを見ると、「岡嶋二人」というのは、二人で執筆する際のペンネームだったそうで、もうチームを解散してしまっているみたい。けっこう面白…

「日本の名門校」

まあ、なんと申しましょうか。どういう学校が名門校と言われているのかを知りたくて読んでみました。カトリック系の女子校が評価が高いのは、まあ、よく言われることですが、その理由がそれなりに書いてあったので、まあわかってよかったかな。国語教育の中…

「新選組読本」日本ペンクラブ編

修学旅行中に読もうと思って借りた本だったのだが、思ったより内容があって、さらっと読み飛ばすことができなかった。 「王城の護衛者」司馬遼太郎 司馬さんの文章は読みやすいし、引き込まれてしまう。松平容保を語るのに、保科正之から語り起こしてくると…

「ライオンハート」恩田陸

あとがきを読んで、「あ、これは『木曜組曲』の尚美のセリフだ…」と思った。木曜組曲に登場する四人の女流作家。その中で、人気ミステリー作家として確固たる地位を占めている尚美。どこか恩田さんとかぶるところがあるかなーと思ってたんだけれど、尚美の口…

「迷路館の殺人」綾辻行人

ああ、また読んでしまった。どうしても読みながら、「どうしてこの人は、こんなに読者をミスリードしよう、ミスリードしようとするのだろう」と、そんなことを考えていた。 「館」だから、またからくりで抜け道があるんだろう。それは前提。等身大の姿見。こ…

「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作

ダイアナ・ウィン・ジョーンズという人は、どうしてこんなに面白い本を、次から次へと書けるのだろう。大学ではあの「指輪物語」のトールキン教授に学んで、結婚後にファンタジーを書き始めたと言う。その時37歳! 「魔空の森」の「魔空」とは、「魔法」で…

「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作

副題が「この世でもっとも邪悪なゲーム」多重世界を描くのは、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの得意とする所だけれど、今回はその世界を使って戦争ゲームをしている<あいつら>というのが出てくる。人間の世界をゲーム版として、殺し合いに興じる<あいつら…

Link Club Newsletter 3月号

昨日手元に届いた。40ページも満たない雑誌だが、毎回その内容の充実度には驚かされる。今回も知的な刺激に満ち満ちた内容だ。 冒頭インタビューは映像作家 新海誠さん。 道具があったからアニメーションを始めた、という所が面白い。村上春樹の影響が大き…

「ロシア幽霊軍艦事件」島田荘司著

「館シリーズ」を読もうなんていう苦行を自らに課してしまったため、辛くて仕方がないのだが、図書館の司書から「口直しに」とこの本を紹介された。面白い。ロマノフ王朝のアナスタシア皇女については、ほとんど知識がなかったけれど、この本を読んで「にわ…

「天使と悪魔」ダン・ブラウン

「ダヴィンチ・コード」が爆発的なヒットをした後で、その前に発表されていた「ラングトン」シリーズの第一作であるこちらの本も見る見る販売数を伸ばしたという。そりゃそうでしょう。 面白い。どうしてダン・ブラウンという作家が、今まで無名だったのだろ…

「水車館の殺人」綾辻行人

女性の描き方が失礼。読んでてムカムカする。こういう変態チックな書き方する人がいるから、幼女をさらって何年も監禁するなんて変態野郎が現れるんじゃなかろうか。感情移入できない作品だなあ。水車に家政婦が引っかかって巻き上げられるってさ、水車にそ…

歌は終わった。しかしメロディーは流れ続けている。

うろ覚えだが、村上春樹の小説の中にそんな一節があったと思う。「ぼく」が「ジェイズバー」で「ジェイ」相手に語るシーンだ。 アヒルと鴨のコインロッカー 村上春樹の「風の歌を聴け」を読んだ大学生の頃。見事にはまって「1972年のピンボール」や「羊…

「十角館の殺人」綾辻行人

「2004このミステリーがすごい!」のベスト10に入ったミステリーを片っ端から読んでいこうと計画。ところが、図書館にあったのが、2位の伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」と7位の綾辻行人「暗黒館の殺人」だけだった。それで、この2冊を借…

乾山晩愁

第29回歴史文学賞受賞作。歴史読本二月号所収。ibookにノートンさんをかけていたので、その間図書館で、この作品を読む。絵画の天才・尾形光琳に対し陶工としての才能を発揮した弟・尾形乾山。赤穂事件の背後で驚くべき役割をになった兄と弟の知られざる葛…

「頭がよくなる本」トニー・ブザン

西部さんのblogのプレゼンテーション・図解・ディベート研修というエントリーのリンクをたどって、図解の開米さんの開米のシンキングラボというblogを近頃チェックするようになった。そこの過去のエントリーを見ていったらカリスマ体育教師の常勝教育 & フ…

「ゲド戦記」

影との戦い―ゲド戦記 1清水 真砂子 Ursula K. Le Guin岩波書店2000売り上げランキング 5,249おすすめ平均 普遍的な真実の物語大人にも薦めたいファンタジー児童文学言葉は沈黙に・・・Amazonで詳しく見るby G-Tools横浜線の橋本駅の駅前に、「おひさま文庫」…

「聖なる島々へ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

聖なる島々へ lt;デイルマーク王国史2gt;ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 田村 美佐子東京創元社2004-10-22売り上げランキング 3,754Amazonで詳しく見るby G-Toolsデイルマーク王国史第2巻。第1巻では、詩人一家の父さんが実は「運び屋」だったわけだが、こ…

「詩人たちの旅」ダイアナ・ウィン・ジョ−ンズ

デイルマークの王国史シリーズの1巻。これからどんな伝説が紡がれていくのだろう。楽器を奏でることで働く魔法というのが今回の肝。この魔法を扱うのはわずか11歳の少年モリル。北部と南部の抗争は、これからどうなっていくのか。なかなか興味深い出だし…

「午後3時」吉井勇

何とも不思議な話。 北国の港町。捕鯨船の砲手五郎は、この一週間悪夢に悩まされている。それは死の島の夢だ。季節がなく、常に冬で、日が登る事もない。影のような人々が洞くつの中に住んでいて、他にはコウモリのような鳥と、リスのような動物が住むばかり…

「修善寺物語」岡本綺堂

面作師夜叉王は、修善寺に住んでいる。鎌倉幕府第二大将軍頼家は北條時政との権力争いに破れ、この地に幽閉されている。頼家は夜叉王に、自分の顔の面を作れと命じる。希代の面作師夜叉王は、半年の間、頼家の面作りに没頭するが、思い通りの面が作れない。…

「父帰る」菊池寛

大学で「芸術鑑賞」を受講し、芝居の脚本を書くことに決まった時、教官だった桑原先生に読むようにすすめられたのがこの戯曲だった。 帰りの電車の中で読む。すっかり忘れていたが、関西弁だったのだな。 読み返すと、さすがに上手い。 20年前に家出をした…

「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のすぐ後に読んだんだけれどね。こちらの方がはるかに面白い。ハリー・ポッターシリーズの最大の弱点は、視点が固定されていて、ハリーの視点からしか描かれないということ。この本では、主人公の少年と少女と双方の視…

忘れられた日本人

リンククラブの今月号に 「忘れられた日本人」(宮本常一著・岩波文庫)が紹介されていた。学校の図書館で借りて読んでみる。おもしろい。一気に読んでしまった。民俗学者の著者が各地の古老の話を聞いてまとめたもの。最初の「対馬にて」で村の寄り合いの話…

ねたばれ?

ダイアナ・ウィン・ジョーンズと言えば、今年宮崎駿監督が「ハウルの動く城」をアニメ化することで話題になった、イギリスの女流作家。彼女の描く魔法ファンタジーは、まさにファンタジーの王道という感じがする。ハリー・ポッターはどちらかというと、テレ…

「マライアおばさん」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「マライアおばさん」読了。 おもしろいので一晩で一気に読みきる。 それにしても、この人の小説の構成力には毎回驚かされる。 なんでこんなに伏線の張り方が上手なんだろう。 一つ一つのエピソードが最後に修練していく気持…