ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

9月25日号ベガルタ仙台

週刊サッカーマガジン2002.9.25 No.889、50ページ、ベガルタ仙台の「担当編集者ノートの隅っこ」より。

「ボランチの層が広がる上で阿部の加入は喜ばしい。これによってシルビーニョを一つ前でプレーさせるオプションや、1トップになった場合、財前をトップ下に器用(ママ)することも考えられるようになる。カギは阿部になる予感。(井上俊)」

「起用」が「器用」になる誤植はご愛嬌だけど、「ボランチの層が広がる」という表現はちょっと問題。
中学生向きの『三省堂現代新国語辞典』を引いてみる。

「二 (1)かさなって、厚みができたもの。(2)「職業や年齢などで分けた」社会の中の、ある集団。「若年-・読者-」」

 「ボランチ層」という言葉を使うとしたら、おそらく「日本のボランチ層は、近年めざましく厚みを増してきた。」といった表現になるだろう。1チームでボランチの役割を果たす選手は集団というほどの人数はいないのではないだろうか。取り上げた文章でも、シルビーニョと財前という名前が挙げられているだけだから、阿部を入れても3人。それで「層」というほどの集団とは言えない。
 2点目の問題として「広がる」と言い方はおかしい。「層」は「厚く」なるもので、広がるものではないから。
 文脈から判断すると、選手起用の選択肢が増えることを言いたかったのだろうけれど、ちょっとね。