ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

マガジンかダイジェストか。

ジャイアンツの原監督が辞任。なんでやねん、という感じだね。
あの原さんが、よっぽど腹に据えかねたのだろうね。
これでまたジャイアンツの魅力が一つなくなってしまう。

というわけで、いよいよサッカーの方に意識が行ってしまう今日この頃。
このところ、毎週「サッカーマガジン」と「サッカーダイジェスト」を読んでます。
表紙のデザインは断然マガジンの方が洗練されている。
ダイジェストは大事に大久保の顔がかぶって大事が隠れるなんてことをしてくれます。だいたいいつもゴテゴテした印象がある。バタ臭いというか何というか。
ただ、このところ内容ではダイジェストの方がシンパシーを感じることが多くなってます。
マガジンは楽しみにしていた奥寺さんの話が終ってしまって、来週から大幅に紙面をリニューアルするというけれど、ここで買うのはもういいかなー、なんて思ったりもしてます。

とにかくこの所、マガジンの間の悪さというか、編集の淡泊さというか、なんかちょっと違うんじゃないかなーという印象が強いですね。

はじめにそれを感じたのは、湯浅健二さんのコラム*1がなくなったこと。
あの文体、あの視点、大好きだったのに。
ウェブサイトが更新されるたびに湯浅さんのレポートはチェックしているからいいけれど、なんで連載が終っちゃったんだろう。
あれで一気に魅力が半減(!)しましたね。

そして一連の中田の移籍騒動。
マガジンがイタリア人記者にまんまと引っかかって、ブランキーニ氏のウソの談話をでかでかと載せていたのに対し、ダイジェストでは一貫して中田のラツィオ移籍はありえないという主張を根拠を示して提示してました。
このあたり、まあやむを得ない部分もあるのでしょうが、ダイジェストに軍配を上げざるをえない感じでしたね。

それからこの間のセネガル戦の扱い方。
ダイジェストが23の提言を載せたのに対し、マガジンはどうもスタンスが不明確で記事の内容もなんだか水で薄めたみたいに物足りなかった。
あれだけジーコ監督に対して批判をしてきたのに、なんだかここに来てトーンダウンのようで物足りなかったです。

今週では仙台の監督交代にまつわる特集が、ダイジェストはベルでニック監督のインタビューというタイムリーな企画だったのに、マガジンはサッカーの素で「仙台どうよ」。
間が悪いのもここにきわまれりでしたね。

編集長の文章というのも、その雑誌の編集方針が見えたりしていつも楽しみにしているのですが、マガジンの伊東さんより、ダイジェストの山内さんの文章に「熱」を感じます。
王監督の「オウシュレット」の件でこれはスポーツ文化の問題だと言いきったのも新鮮だったし、毎回身の丈で語っているのだけれど、ハッとさせられるというのかな、そんな「左足で蹴ってみる」は毎週の楽しみになってます。筑紫哲也さんの「多事争論」みたいな、熱を感じるんですね。
対して伊東さんの「Before the Whistle」も、まずマガジンを買って目を通すところなのだけど、ちょっと淡々としすぎという気がします。わずかな字数しかないから仕方ないけれど、でもね。
サッカー門外漢の自分には何かお高く止まっているという印象を受けます。

インタビューは断然ダイジェストの方が面白いです。
特にJ談「DUOで行こう!」と「履歴書拝見」は切り取り方がうまいと思います。学校の国語の授業なんかでも教材に出来るかな、という感じ。

対するマガジンの「止める蹴るしゃべる」はインタビュアーの姿を消してしまっているところに、逆にインタビューというもののもつ双方向性のやりとりの面白さが消されてしまっていて、返って物足りない。
編集しすぎというのかな。もっとどんな問い掛けからこの言葉が紡ぎだされてきたのかを知りたい、という欲求を満たして欲しい。

つまらないのは、科学的分析なのかどうかよく分からないけれど、よく出してくる数字。今回も「Eポイント」とかいう数字を出してきたけれど、それに何の意味があるのだろう。
一件客観的に何かを言っているようだけれど、実は何も言っていない。
サッカーの面白さって、そんな数値で計れるものじゃないでしょう。

まあとか何とか言いながら、両誌の隅から隅まで読むのが毎週の楽しみなのですが、来週からの紙面刷新でマガジンがどんなふうに生まれ変わるのか、楽しみにしておきましょう。

つまらなかったら、学校の図書館で購読するもの、マガジンからダイジェストにしよう。

*1:湯浅健二のサッカーホームページで、コラムを読めるのはうれしいですねえ。http://www.yuasakenji-soccer.com/