ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

シアターマーキュリー

泣いた。
不覚にも、涙が出た。
あわててごまかそうと、じっくり時間をかけて読んでいるふりをした。
呼吸を整えて、何とかこみ上げてくるものを抑えこんだ。
それでも、目が潤んでいるのをごまかせなかった。
今日の1時間目、高3の3組の授業。
教室に入ったらいきなりクラッカーを鳴らして、黒板いっぱいに感謝のメッセージ。畜生。みんな、大好きだあ。
今日で高3の授業はおしまい。
一人一人がその最後の授業を、本当に心に刻みつけようとしているのが伝わってきた。
「ありがとう」
みんながそう言ってくれた。こちらこそ、ありがとう。
そんな感傷を抱いたまま、駒場東大前へ。
芝居を見る前に、ある程度、こう、感情がウェットになってしまっていたので、芝居を見るタイミングとしてはあんまり良くなかったかも。
駒場小空間に初めて入った。いいなあ。こういう空間。
自分たちで好きなように作ったんだろうなあ。
天井高いし、照明豪華だし。お客さん、満員だし。
一番前の席が空いているので、そこに座った。隣近所は学生劇団の関係者らしく、こざかしい議論を活舌悪くしゃべっている。
若者だけかと思ったら、年輩の方も見えている。孫の姿を見に来られたのかな。
芝居は、キャラメルボックスチックな演出というか、話のプロットがキャラメルでよくあるようなパターン。
ただねえ、リアルじゃないんだよね。
なんでレイが石を砕きに無人島に行ったのか、よくわからない。
だから、その後の展開がよくわからない。
それぞれの役者が熱演しているのはわかるのだが。
高校演劇ってのは、ひとつのカテゴリーとして存在しているよね。
商業演劇というのもそう。
学生演劇って、何を目指しているのかな。
芝居が好きでやっているのだろうし、そのエネルギーはある程度伝わってくるのだが、何か、無駄にエネルギーを放射しているところがあるなあ、とも思う。
ボス役の子なんかさ、色っぽい役やらせたら、すごく舞台で映えるだろうなあ。もっと厚化粧してさ。あやしい衣装着て。
サル山くん、いいキャラだなあ。好きだな、ああいうキャラ。
でも、もっと跳ね回って良いんじゃないかな。汗かかなきゃうそでしょ、あれだけの舞台なんだから。
カエデさん。3人のうちの一人という役の人じゃありません。
もっと主役をはれる。うん、いい役者を見ることが出来た。
ウマさん、キャラメルの西川さんなら、あなたの3倍くらい、走るところで走ってまっせ。もおっと、熱いところと、乾いたところと、二枚目と三枚目をコロッコロッと切り替えたらテンポがでますよ。
黒い服の女の子。役名忘れた。もしかして、ハイヒールはき慣れていないのかな。歩いてセリフしゃべるところになると、セリフから力がなくなって、全然意味が届いていなかった。歩くのに意識が行っていたのかな。
目でもっと芝居しましょうよ。前に出てきた所なんかはさ。
ゆめさん、柳瀬さん。いい役もらったねえ。立ち方、すごく良くなったよ。途中でまた肩があがってたけど。感情をぶちまけるような演技がけっこうあったけど、ああいうところでのセリフのコントロール、意識してね。演技でやって下さいな。
「月ない夜」なのだから、演出殿、地下のシーンはいいけど、それ以外の島のシーンは、暗転使っちゃダメだよ。暗転なしで行かなきゃ。明るい島なんでしょ。
でも、いいなあ、あんな環境で、思いっきり芝居ができて。
実にうらやましい。
今度は裏方やってた面々も舞台に立っている姿が見たいな。
来年の6月か。
楽しみ。