ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

幹部来る。

ディベート部の試合が終わって、職員室に戻る。

週番の先生が、活動報告を下ろしていない団体のチェックをしている。

「紅組がまだ下ろしていませんね」

「え、紅組ですか!」

つい立ち上がってしまう。

「先生は青組の応援顧問ですから」

・・・ああ、そうでした。

それでも、今日は56回生の幹部達が、高1のところにやって来ていて、顔を見たりしていたので、ちょっと頭が一年前に戻ってしまっていた。

みんなすっかり大学生になって。

まぶしいような、さびしいような。

だが。

口を開くと相変わらずだ。

「せんせ、せんせ、ちょっと、聞いてよ!」

聞いてますよ。聞きながら、いろんなことを考える。ああ、こうして話してくれるようになるまでに、色んなことがあったなあと。

大学の先生が果たして、この子たちの良さを理解するまでにどれだけかかるのだろう。

もちろん彼女達もいつまでも高校生ではないから、大人との接し方なども学んで賢く立ち回ることができるようになっていくだろう。

しかし、根本にある、人に接する時の感性の鋭さは、失ってほしくはない。ただ、感性の鋭さゆえに、相手を拒絶するときの激しさとか、誤解を受ける可能性も高い。

そうしたことを大学の先生方も見抜いてくれればいいのだが。

だが、それは杞憂かな。こうして集まれる友人たちに恵まれている彼女たちには。

「先生、連絡ちょうだいね」

「はいはい。」

「あ、全然する気ないでしょ。」

「ははは・・・」

またおいで。忘れはしないから。