ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

判定コメントの述べ方

3試合のうち一試合勝てばいいという状況で、3敗するというのは結構へこむものである。

が、まあそれもまたディベート。そんなこともあるさ。

今日、うちの試合を含めて4試合を見た。

ジャッジが若くなったというのが印象に残った。

で、主審ジャッジも今までだったら副審をしていた世代がやっている。

たぶん、全国大会に行けば、ぼくも主審をして、コメントを述べなければならない。そういう目で見ると、ちょっと気になった判定もあった。

まず、慶応との第一試合。主審は若い女性。教卓の前に出たところから余裕がない。

なので、ねぎらいの言葉をかけるのを忘れている。

そして講評。一人一人についてコメント。肯定側第2反駁がニューアーギュメントが多かったというのだが、具体的にどこがどうニューだったのか言ってくれないので、戸惑う。

試合の内容について述べるところはさらに「下手くそ」。主審の役目は、「いかに負けた側に納得いくスピーチをするか」がポイント。

その点でどこがポイントで負けたのかが全然わからん。

たとえば飛行機がぶつかったときに原発が壊れるか、という議論に対して、両方からデータがでていたのだが、「後から述べた方が有利」というコメントをしたのだが、これは訳がわからん。

言った順番が問題ではなく、それぞれのデータの信憑性、その分析をどれだけ精緻に行ったかが問題のはず。

で、火災による破壊は通ったと言いながら、「発生過程は非常に小さい」というまとめ方をする。

何がなんだかさっぱりわからん。

ということで、非常に後味のわるいコメントだった。

おかげで2試合目にかなりダメージを引きずって試合に入ってしまった。

まあ、この試合は鶴田さんだったので、負けても納得がいったけどね。

そして、開成との7位決定戦。久保君が主審。

このスピーチはすばらしかった。まずデメリットからまとめていって、発生は認められるが、その価値がメリットとの関係で問題になってくるということを示し、そしてメリットの議論についてまとめていった。

これが最後の最後までどちらに転ぶのかがわからない、実に上手なまとめ方で、その上、デメリットの価値について肯定側がまとめたところでどう分かれたかというポイントをしめし、4−1で開成、という風に結果を出してくれた。

でも、その過程で、「あ、これは負けるとしても仕方がないな」ということが十分納得できるスピーチだったので、非常に納得できた。

ジャッジもこうした試合で結果を出さねばならないのがとてもつらいのだということを最初に言っていたけれど、まさにその通り、という判定スピーチだった。

審判の皆さんが、非常に誠意を持ってそれぞれの議論を評価しようとしているのだなということが伝わってきた見事なものだった。

そして、決勝戦。市野君がスピーチ。笑いを取りながらまとめていこうとしていたのだが、観客の反応がもう一つで、ちょっとかわいそうだった。

ただ判定の中身自体はよくわかった。これもいいスピーチだった。

ということで、今日聞いた判定スピーチ4つのうち、3つは○。一つは×。もっと改善してくれないと、負けた方にかなりショックが残る。

僕も今度の東北大会、他山の石として臨みたい。