ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

{読書]「星空から来た犬」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

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近頃、何がうれしいって、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品が次々刊行されていること。どんどん出して下さい。どんどん読みますから。

「ハウルと火の悪魔」のおかげでしょうかねえ。

この本はジョーンズの初期の作品。スケールがでかい。「星人」というと、ついウルトラマンに出てくる「バルタン星人」だの、「ザラブ星人」だのを思い浮かべてしまうが、ここに出てくるのはもっとスゴいスケールの星人。

そんな星人が冤罪で地球の犬の中に閉じ込められてしまう。

しかし、犬で「シリウス」というと、全然別のサイエンスフィクションの古典的名作を思い出してしまう。

あの「シリウス」も賢い犬で、人間のことばをある程度操れるほどだったけれど。

こちらの「シリウス」は「やあ」ぐらいしかはなせるようにはならない。しかし、孤独な少女と心を通わせることができる。

そんな彼が、本来の自分の姿に戻り、彼女と直接話ができるようになった時には、うまく心が通じ合わなくなってしまっていた。なんとも皮肉だけれど、それだけに別れの切なさが伝わってくる終わりだった。

本筋とは無関係だけれど、人間の描写がうまいね。

仕事人間で、悪い人ではないのだけれど、自分に被害が及ばない限り、周りの人たちの関係に全く気がつかないおじさん。うーん。考えさせられてしまいます。

シリウスと伴星の愛憎なんかもね、何だか生徒との関係を見つめ直さないと行けないなあとか思わされてしまいました。