ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

「今、ここで」

「あなたが今考えていることを自由に書いて下さい。時間は5分間です。」

そう声をかけると、教室には鉛筆の走る音以外、何も聞こえなくなる。

元実践はこれ。

教師は生徒が書いたものを集め、みんなと共有したいものをピックアップしていちまい文集にする。次の時間それを配布し、また生徒たちはそれを読み、書く。

書くことがなければ、書かなくてもいい。匿名でもいい。

56回生を受け持った時にこの実践を追試しようと思ったのは、とにかく何かと悪評?の高い学年の子たちの本音を知りたいためだった。

学年教師が投げかけたことに対して、とにかく反発する生徒たち。田の学年からも冷ややかな目で見られることが多かった。

しかし、この「今、ここで」に対して、彼女たちはものすごいエネルギーを示してくれた。

5分間等制限の中で、とにかく思っていることのありったけを吐き出そうとするかのような迫力に時に立ちすくみそうになりながら、一枚文集を発行し続けた。あまりの分量の多さに、視力はみるみる低下してしまった。それでも視力と引き換えに何かを得ることが出来るなら、そう思って続けた。

彼女たちが卒業し、新たな学年を持ったが、今度はとても「今、ここで」を出す余裕が僕の方になくなってしまっていた。

しかし、1月になって、高三の授業がなくなり、多少の余裕ができた。
そこで、復活させることにした。

8日、1時間目。高2の1組の授業。実施し、集めてみた。そこにはいよいよ受験に突入する彼女たちの不安がたくさん書かれていた。来週は、これを一枚文集にして配る。どんな交流が生まれて行くだろう。