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乾山晩愁

第29回歴史文学賞受賞作。歴史読本二月号所収。

ibookにノートンさんをかけていたので、その間図書館で、この作品を読む。

絵画の天才・尾形光琳に対し陶工としての才能を発揮した弟・尾形乾山。赤穂事件の背後で驚くべき役割をになった兄と弟の知られざる葛藤と対立を鮮烈に活写した力作!

と目次の所には紹介されている。

尾形乾山は、あまり兄に比べると穏やかな性格で、飄々と81年の障害を送ったらしい。文人画の先駆者、ということも述べられている。


破綻もなく、読んでいて読後感もいい。でも、この内容なら、もっとふくらまして文庫本一冊くらいになりそう。

高家筆頭の吉良上野介に対する朝廷側の反感。二条家の密命を受けて赤穂浪士を影から支える尾形光琳

この作品の中では、尾形光琳亡き後に、そうした風評を三人の縁のものが語るという事になっているのだが、もっとふくらましてみても面白いのではないかなあ。

とまれ、この作者の今後に期待。