ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

内容を整理するマインドマップ

筑摩書房のサイトにWeb国語通信というコーナーがある。ここに、「ハットリメソッド」と言われる授業方法が紹介されている。

筑摩書房で出している「高校生のための文章読本」「高校生のための小説案内」「高校生のための批評入門」といった副読本を使って生徒達に文章を黙読させる実践である。

黙読の証拠として、以下の観点で「読書ノート」をまとめて提出させるところにこの実践の特徴がある。



  1. 作者紹介を写す。(客観的知識)
  2. 本文(文例)の前のリードを写す。(編集者からのメッセージ)
  3. 題名と本文の中からもっとも気に入った箇所を三行以上写す。(作者からの声)
  4. 3についての感想を一行以上書く。(読者のオリジナリティをちょっぴり)
  5. 覚えたい漢字を一〇字書き出す。(ことばの学習)
  6. 調べたい事柄・語句を書く。(時間が足りないときはここで調整する)
  7. 本文(文例)を五段階評価する。(自分流のマークを考えてランキングをつける)

※注意事項
 一 レイアウトを考えて
 二 濃い鉛筆を使い(色を使いたい人は使ってもよい)
 三 芸術性を出しましょう

以前、56回生を担任した時に、高1の授業でこの実践を取り入れた。それは、56回生がそれまでの学年に比べて「にぎやか」であり、静かな学習環境を体験させたかったという狙いがあった。実際この実践を行った間、全員が熱中して課題に取り組み、結果として授業中一切私語が起こらなかった。

今回、マインドマップでこの実践を変形追試してみようと考えた。
変形するのは、以下の点を考慮したからである。

現在担当している58回生は、音読が困難な学年ではない。むしろ、私が範読していると、「先生ばかり読んでずるい」と言ったりする。詩の授業では音読発表会も行っている。

マインドマップの目的は、黙読をするだけでなく、内容を整理することにしたい。そのため、3の部分を内容の理解がある程度わかるものにしたい。

以上から、以下のように修正した。


  1. 中心に題名をレイアウトする。
  2. 以下の8つの項目についてまとめる。

    1. 作者紹介ー作者の紹介を写す。
    2. 編集者よりーリード文の内容をまとめる。
    3. 事件ーこの文章の中で何が起こったか
    4. 事件の影響ー事件によって周囲はどう影響されたか
    5. 気に入った所
    6. 感想
    7. 漢字ー覚えたい漢字を10個書き出す。
    8. 評価ー五段階で評価する。

このような形に修正した。生徒達はすでに読み研方式で文学作品を読んできているので、読み研方式に対応するように修正を行った。

最初の時間は「やさしい悪魔の子」を文例として示し、実際にどんな風にまとめるかは、次のようなマインドマップをプリントして配った。

cover

B5の白紙に書かせる。作業時間は40分。終わらない生徒も出来た所までで提出させた。

「こんな風に悪魔書けないよー」「こんなの見たら影響されちゃうよー」という声多数。もう少しへたくそに書いても良かったかもしれない。

ただ、書けない生徒はこのマインドマップを真似しながら書いていた。初回はそれで良しとした。

次回以降からいよいよ自力でマインドマップを作る作業に入る。

ただ、事件と事件の反応に関しては、歩い程度こちらで準備して、出来ない生徒には援助をしていく必要があるだろう。