「クラインの壺」岡嶋二人
バーチャルな世界の恐怖、というのはいろいろ言われているけれど、このミステリー、けっこう質が高いと思う。
あとがきを見ると、「岡嶋二人」というのは、二人で執筆する際のペンネームだったそうで、もうチームを解散してしまっているみたい。
けっこう面白いんだけれど、残念だね。
ここんところ、本を読む暇もなく生活していたのだが、この本は学校の行き帰りで読めた。一章がとても短く、読みやすかった。展開が早いというのは、近頃のミステリーでは必須条件なのかな。
クライン2というバーチャルゲームの試用を依頼された主人公だが、いつの間にか、自分がバーチャルの世界にいるのか、現実の世界にいるのか、わからなくなって・・・。
最後は、けっこうせつないねえ。