ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

閉じ込められて

東西線で永田町から高田馬場へ向かう。早稲田のホームへさしかかった時だった。

警笛が断続的にならされたかと思うと、急ブレーキ。緊急時の放送が流れる。

電車は二両目がホームにさしかかった辺りで止まったようだった。

「ただいまこの電車は人身事故を起こしましたので、しばらくそのままでお待ちください」

車掌のうわずった声の放送が流れる。駅員が走りよってくる。

一両目と二両目の間を指差している。どうやらそこに「いる」らしい。

ドアは開かない。車掌の放送が繰り返される。携帯電話が次々と取り出され「今、早稲田の駅なんだけれど、人身事故でね…」と連絡している。

警察官が走ってやってくる。駅員が走って行ったり来たりしている。

「生存が確認されましたので、ただいまから救助が行われます」

どうやら、生きているらしい。飛び込んだのか、転落したのか。

昨日のロンドンの同時多発テロを思い出す。

爆弾抱えて飛び込まれていたら。

高田馬場で降りるのに便利なように、東西線に乗るときは先頭車両に乗っているが、こういうことがあると、自分の迂闊さに気づかされる。

20分程もして、やっと先頭車両だけドアが開いた。後方の改札口の方は封鎖されている。救出活動をしているから当たり前か。

前方の改札に向かって歩く。けっこう距離がある。事故を知ってか知らずか、ホームにはけっこう人がいる。

改札を抜け、地上に出て、高田馬場まで歩いた。夕暮れ時。学生たちが同じように早稲田から高田馬場を目指して歩いているので、けっこうな人ごみだった。