ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

黒猫館の殺人

黒猫館の殺人


私事ですが、1989年の夏休み、学芸大学演劇学小林研究室主催のドラマ教育視察旅行で、オーストラリアはタスマニアに出かけておりました。10日間の強行軍でしたが、幼稚園から高校まで、各地で行われているドラマ教育の実際を見学することが出来て、非常に有意義な旅行でした。

ということで、以下黒猫館の感想。例のごとく、激しくネタバレ。

「館」シリーズも、もうネタ切れかな、というのが最初の印象。なぜかというと、構造が「迷路館の殺人」の時と同じような形。「あ、二番煎じ?」とちょっとがっかり。

おまけに登場人物の名前に「鮎田冬馬」と「天羽辰也」でしょ。

AYUTATOUMAとローマ字書きしちゃいましたよ。手記の本人が記憶喪失で誰かわからない、というも、結局、「迷路館」の時の「鹿谷門実」が誰か、ということの二番煎じでしょう。

ということで、謎の一つはすぐに解けた。

しかし、まあ、黒猫館の場所が、あんな所にあったとは、いくつか引っかかる表現があったのだけれど、気がつかなかった。

でもねえ。

ホーバートにも行ったけれど、向うは大雪が降るような場所じゃないよなあ。

そもそも、外でその辺に止まっている野鳥がさ、日本と違って雀じゃなくて、オウムなんだよねー。ビックリしたけど。

オウムが寒い所にいないか、というとそんなことはないけれど、タスマニアの8月が大雪が降る程の寒さじゃないというのは実感としてあった。

コートは羽織っていたけれどね。真冬の北海道に行く時のような重装備はいらない。だって、夜、屋外で寸劇大会なんかをやってましたから。

ということで、最後の密室トリック、外に行ける人は一人だし、まあシャワーを流しっぱなしということで、妥当な理由づけはできているけれど、本当に外がそんな様子になっていたのかいな、というのが正直な感想。

自分が行っていた時期ですからね。雪なんかどこにもなかったよなあ。

それにしても偶然というのは面白い。

あ、それから、ホーバートで大学教授の家のパーティーに招かれたのだけれど、そこに集まった人たちというのが実に多彩で、しゃべっている英語にしても、キンングスイングリッシュ、アイリッシュ、オーストラリアなまりといろいろだった。

移民が多い国だから、英語を話せない人も結構いる。当時、ギリシャからの移民が多いと言っていたかな。

そんな背景もあって、言葉が通じないもの同士でもコミュニケーションがとれるように、とドラマ教育の普及が盛んだった訳ね。

最後に。また少女関係でのクレームですが。今回はとっくの昔に殺されてしまっていた訳ですね。

しかし、釈然としないぞ。ロリコンおやじは、自分がかわいがっている少女が、女に変わっていくのに耐えられずに、発作的に殺してしまうものなのだろうか。

そういう人に感情移入はできないなあ。

まあ、いずれにせよ、これでやっと、当初の目的であった「暗黒館の殺人」にたどり着いたことになるのかな。やれやれです。