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第10回ディベート甲子園予選第一試合

東明館中学2−1女子聖学院

さて、我が校は予選リーグで佐賀県の東明館中学校と愛知県一宮市尾西中学校と対戦することに。関東五位なので、どこかの地区の一位と当たることは予想していたので、できれば東海地区一位とやりたいなあ、というのが僕のひそかな願いでした。その願いはかなった訳で、どのくらい自分達の議論が通じるものか、試してみるにはうってつけの相手でした。

さて、第一試合は東明館中学校と。学校紹介を見ると、うちと同じく2年生のチームということです。

最初の試合としては、うってつけの相手かな、という感じでした。

東明館中学校のメリットは2つ。「環境悪化の抑制」と「コストの削減」。

メリット1は発生過程が2つ。一つ目がウェブサイトの資料から、レジ袋一枚につき10グラムのCO2が発生するので、プランによって231.6万トンのCO2が削減でき、これは京都議定書で定めている削減量の0.6%になるというもの。

2つ目が埼玉県宮代町のサイトから、レジ袋を有料化すると、10円で90%、5円で70%マイバッグを持参するというデータを提示。これによって、自然保護のための税金が405億入る、という試算を提示してきました。

重要性は、温暖化を食い止めることができるということで、大王製紙のサイトから1万ヘクタールに植林するには30億必要なので、13.5万ヘクタールに植林ができるというものでした。

メリット2はレジ袋がへることで、小売店が負担している容リ法の再商品化の分担金の負担が減る、ということと、レジ袋の原価30銭を計算すると69億円負担が減るというものでした。

重要性は小売店が伸び悩んでいるという資料を読んでましたが、だから何なの?という感じでしたね。

さて、この試合、結果的に1−2で負けた訳ですが、講評で瀧本さんが言っていたように、ちょっと噛み合わせがちがっていたら、おそらく圧勝していた試合だったでしょう。

肯定側の立論が終わった時点で僕がフローにメモしたのは、「レジ袋が減る根拠は何か?そこを確認する」ということでした。

宮代町のサイトの資料は、おそらく生協でレジ袋を有料化したらマイバッグ持参率が跳ね上がったというデータの二次データです。従って、質疑では相手のこの根拠の部分をきちんと確認しておく必要がありました。

ところが、質疑ではこの部分を確認しなかったのですね。

質疑の後でメモしたのは「質疑で聞くべきだったのは、埼玉宮代の資料の根拠。ここを聞かないと1反が困る」ということでした。

肯定側第二反駁が終わった時点でのメモを見ると「いわゆるボタンの掛け違い。質疑で聞くべきところを聞かないとこうなる」と書いてあります。

どうなったかというと、メリット1の0.6%減るという部分に2点反駁し、90%マイバッグを持参するという部分に3点反駁し、重要性に2点反駁しているところで時間切れになったわけです。

しかし、0.6%削減できるという所に反駁する必要はなく、90%マイバッグ持参の3点目の反駁も、ここでは不必要でした。

必要だったのは、生協で減ったというデータが特殊で、実は一般の店では有料化は失敗しているという相手の分析に対して正反対の結果が出ているという分析と事実の反駁と、税収が入っても実はそれは無駄遣いされてしまうんだという言いきれなかった反駁の所でした。

これを第一反駁できちんとやっておけば、まあ税収が405億発生しても、意味はないね、ということで勝てたでしょうね。

更に言うと、メリット2は争点にならなかったのですが、デメリットとして地区大会で使った立論を使った方が、この試合は楽でした。

事前に相手のプランによって使い分けよういう話もあったのですが、第二反駁の負担が増えるから、ということで使わなかったのですが、ここは僕の作戦ミスでした。

デメリットは「商店街の衰退」と「犬のフン公害の増加」を出しました。

デメリット2は最初から捨てるつもりのデメリットなのですが、肝心のデメリット1を質疑された時にきちんと守れず、規模が不明という弱い反駁が通ってしまったため、405億と比べられて、負けたんだろうなあとそれなりに敗因は納得できました。

でも、正直2票は取れたかな、と思っていたので、負け、と言われた時にはビックリしましたが。

勝負に勝って試合に負けたと言うか、スキル的には上回ったけれど、きちんと反駁すべき所をきちんと反駁しなかったということが、結局立論時点での規模の比較に持っていかれてしまったかなという感じでした。

一人一人のスピーチや態度は、地区大会の時より格段に進歩したことが感じられました。その点は応援に来て下さったご家族のみなさんも感じられたと思います。

改善すべき所ははっきりしていたので、いい勉強になった試合でした。

さて、3チームリーグなので、翌日の尾西中との試合に勝たないと、決勝トーナメントに進めないことになりました。勝てば、コミュ点では東明館中を上回っているので、2−1でも大丈夫だろうということは感じました。でも、けっこうみんな落ち込んでいたので、この日は交流会も出ずに、帰って早めに休ませることにしました。