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ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

溝口健二三昧

映画

先週の今頃は、夜行バスに乗り込もうとして、新宿駅にいたんだっけ。

で、その夜行バスに乗り込むまでの時間、芝居を見て時間をつぶそうと考えていた。ところが、学校をぎりぎりの時間に出て、しかも道に迷った。結局お目当ての芝居を見ることはできずじまい。ぶらぶら歩いて紀伊国屋のDVDコーナーへ。そこで、見つけてしまった訳ですよ。巨匠溝口健二大映作品集を。

溝口健二 大映作品集Vol.1 1951-1954
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以前美輪明宏さんが、スポーツ新聞のエッセイで、近頃の時代劇の着物の着付けがなっていないということを指摘し、「溝口健二監督の映画を見て勉強しろ」といったことを述べていた。それで、どんな作品なのかな、と興味を持った。

衝動買いして、そのままRANZANへ。コーヒーを飲みながら「雨月物語」を鑑賞。

すごい。ストーリーの展開はまさに映画の王道だね。いろんな面で圧倒される内容だったんだけれど、特に照明の美しさが際立っていた。

朽木家の亡霊、若狭(京マチ子)が妖艶な姫君の姿から、正体を現そうと般若のような形相になっていく所があるのだけれど、ここの陰影の加減がすごい。しかも、急に吐く息が白く見えたりするんだよね。今だったらCGでなんとでもできますが、1950年代にどうやってそんな演出をしたんだろう。

田中絹代さんは、日本の母、だね。親子三人の慎ましい生活だけを望むけなげな妻を演じて、忘れられない味わいを出している。

しかし、こんなすごい作品を作った監督が忘却されようとしているのはもったいないなあ。

山椒大夫」「祇園囃子」「お遊さま」「噂の女」どれも面白い。そのうちレビューを書きます。