ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

 あと、もう1つ佐藤さんからオモシロイ話を聞きました。
 「調理」と「料理」は違うという話です。

 佐藤さんによると、「調理」とは「サイエンス」のことである。要するに、どのような素材を準備し、どのような温度で、どのような行程で、ひとつのプレートをつくるか。これは「調理」というのだそうです。

 それに対して「料理」とは、「プレート」間のあいだに「つながり」をつけること。その日サーブする「プレート」ひとつひとつの意味をつなぎ、一貫した「世界観」をつくることだそうです。それは「物語」といってもよい。さしずめ、シェフとは「ナラティヴ・メイカー」なのですね。

 ひとつひとつのプレートは、全く違った食材、全く違ったソースでもいい。だけれども、素晴らしいコースには、そこに一連の流れ、物語がある。この物語こそが非常に重要なのです。

 こう考えるとオモシロイことがわかってきます。
 「調理」ができて「料理」ができないシェフはいるわけですね。サイエンスは実践できるけど、ナラティヴはできない。

 逆に「料理」ができて「調理」ができないシェフはいない、ということになります。だって、プレートひとつすら満足につくれないのに、そこにひとつの意味をつくることは不可能ではないでしょうか。