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ドギーバッグ否定側立論130604「食中毒の増加」

6月大会用の否定側立論です。
否定側も春季に比べると分析が細かくなっています。
春季大会で他の学校が使っていた資料などを参考にさせていただきました。
食中毒の起こる原因を食中毒菌とノロウイルスに場合分けした点がオリジナルでしょうか。

始めます。

デメリットは「食中毒の増加」です。

現状分析。

過去においては、日本では多数の食中毒死亡者が出ていましたが、今では社会的な取り組みの結果、年間10人未満に抑えられています。

 ウェブ資料、「食中毒による死亡者数の推移」2012年からはじめ。
「高温多湿が特徴の日本ではかつては食中毒は日常茶飯事だった。(中略)1960年代には急速に食中毒死亡者が減少し、1970年代中頃は数十人レベル、そして1980年代後半からは10人未満の年も珍しくなくなった。

(中略)2009~10年には食中毒による死者がゼロ人と統計開始以来の快挙となった。」終わり。

このように、現在は誰でも食中毒の心配をせずに、安心して暮らせるようになっています。


発生過程。

ところが、プラン後は飲食店から食べ残しを持ち帰ることができるようになります。持ち帰った食べ残しは、ある程度時間が経過してから食べることになります。例えば、夕食の残りを、翌朝の朝食にしようといったことが考えられます。

しかし、これは菌の増殖を招き、大変危険です。現在は行政が食品の持ち帰りをしないように呼びかけています。

資料、東京都健康安全研究センター、2006年からはじめ。
「早く食べましょう、持ち帰りは厳禁です
サルモネラ大腸菌などの腸内細菌では、1個の菌が、37℃で6時間後には理論上26 万個にも増えてしまいます。腸炎ビブリオは、さらに発育が早く、6時間で700億個に増える計算になります。特に気温の高い夏期には、購入あるいは調理した食品はなるべく早く食べ、また飲食店で出された食品を持ち帰るのは避けましょう。」
終わり。

東京都健康安全研究センターは東京都の組織です。このように行政としても食中毒から市民を守るために、飲食物の持ち帰りを厳禁と呼びかけているのです。

 

実際、飲食店は食中毒の細菌で汚染されています。

資料、石川県立大学教授 矢野俊博、平成19年より始め。
「生活環境にも微生物が存在している。例えば、トイレの取っ手の大腸菌検出率は、公衆トイレで80%、飲食店トイレで90%、家庭トイレで70%と非常に高くなっている。この大腸菌群は加熱調理済み食品では法律上陰性でなければならないとされている衛生状態の指標菌である。この菌群が汚染されていることは、他の食中毒菌やノロウイルスに汚染されていることを示している。」終わり。

現状であれば、飲食店も持ち帰りを断れますが、プラン後は拒否することができません。

このことによって、以下の二種類の食中毒が発生します。

A 食中毒菌による食中毒。

サルモネラ菌ボツリヌス菌といった、危険な食中毒菌は、素人には、汚染されているかどうかの判断ができません。

資料、ドギーバッグ普及委員会2010年より始め。
「食中毒菌は腐敗菌と異なり、増殖しても色や味が変わらず、匂いもつきません。」終わり。

このような菌が少しでも付着した食品を持ち帰ることにより、菌が繁殖して、危険なレベルにまで増加してしまいます。

また、加熱すればいいと言いますが、加熱しても、毒素を出すタイプの菌では毒素が残るため、食中毒が起きます。

資料、石川県立大学教授 矢野俊博、平成19年より始め。
「細菌性食中毒は、感染型、毒素型、生体内毒素型の3種類に分類されている。(中略)毒素型は食品中で原因菌が増殖するとともに毒素を産生し、この毒素を摂取することにより発生する。」終わり。


B ノロウイルスによる食中毒。

先ほどの矢野氏の資料から始め。
ノロウイルス食中毒発生経路は、(中略)近年は、汚染された食品の摂取が主な原因となっている。この汚染された食品は、調理された肉やパンなど、ほとんどの食品である。(中略)ノロウイルスは種類が多いために、インフルエンザのように免疫効果はなく、一度罹患しても2度、3度と感染する。(中略)ノロウイルス食中毒は、細菌性食中毒とは異なり、抗生物質による治療はできない。」終わり。


深刻性。

食中毒の主な賞状は、下痢、腹痛、発熱、嘔吐などですが、お年寄りや子供など、体力の弱い人たちは、下痢などから脱水症状を起こすと、最悪死亡するケースもあります。

戦後間もなくなど、食中毒で毎年300~500人以上も亡くなっていた時期もあり、実は食中毒は非常に危険です。

現状であればほとんど死亡者が出ていない食中毒が大幅に増え、命が脅かされるこのデメリットは大変深刻です。