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『寺院の殺人』エリオット作

面白いな。この「現代世界演劇3」に収められている作品、みんな面白い。
実在したトマス・ベケットの殉教を、殉教したカンタベリー寺院で上演したというのだから、すんごいよな。
演劇のもつ祝祭性がまんま、これ以上ない形で実現できたのだから、作者冥利に尽きるというものだったろう。
日本でこれと同じような状況を作りだすとしたら、なんだろう。日蓮あたりの生涯じゃ、抹香臭そうだし、226事件あたりで暗殺された政治家を主人公にするしかないか。しかし、その殺害された場所をそのまま舞台にする、ということは無理だよな。
第4の誘惑者のセリフがすごいよな。「聖性の誘惑」というのは、日本の土壌じゃちと演じられないか。