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「寄り道」マルティン・ヴァルザー作 岩淵達治訳

「現代世界演劇10」を読み始める。
不倫相手の女のところを、何年かぶりで訪れたフーベルト社長、うまいこと言って運転手のベルベルトをどこかにやったのはいいが、死んだと思っていた女の旦那(機関区の操車係)が、のっそりと帰ってきて大慌て。弁解がことごとく裏目にでて、とうとうイスに座ったまま縛りつけられたかと思うと、電気イスの形で処刑されそうになる。ところがあれこれ言い逃れて、結局は夫と意気投合して一晩中嗚呼帯び回って帰ってくる。
まあ、持てる者と持たざる者との関係を象徴的に描いたと言えなくもないか。
弁解すればするほど、墓穴を掘っていくのが面白い。