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ギリシャ公演日誌 9月3日(金)

ikutosu2004-09-03

今日は地元の高校生たちと一日交流。田辺さん、橋本さんは劇場に。


朝食は9時からと遅めだったのでゆっくり起きる。朝食中に五十嵐さんから学校の住所と電話番号、校長の名前を教えてほしいと言われる。書いて出したら「北区だったの?2校とも横浜に近いんだと思っていた」と言われる。道理で昨日の宣伝カーの放送で「ヨコハマ」しか聞こえなかった訳だ。


その後の予定をざっと並べてみる。


09:00-10:00 BREAKFAST


10:00-11:00 Iakovatios Library-Museum


11:30-12:30 Kipouria Monastery


13:00-14:30 Petani Beach for swimming


14:30-16:30 Lunch


18:00    Arrival at Fiskardo village


18:00-20:00 Sightseeing and coffee at the village of Fiskardo


21:30    Arrival at the hotel


22:30    Dinner at Zorbas Resturant


五十嵐さんは「ギリシャの人はけっこうルーズなんだけれど、ここの市長さんは珍しくきちんとしている。この予定もいくつか中を抜いて、ゆったりとさせたかったんだけど、とにかくいろいろ見せたいらしくて・・・」と言っていた。かなりの強行軍になる。


最初の図書館兼美術館はホテルから歩いて3分ほど。出迎えて下さったセレンさんという女性は、開口一番、昨日のお芝居がとても素晴らしかったと涙ぐまんばかりにほめてくれた。英語でこの図書館を寄贈してくれた一族の説明や、リクスーリの歴史について説明してくれた。別れ際にはジャスミンの花束を持ってきてくれて再び昨日の公演を激賞してくれてお別れをした。


バスに乗って次の目的地へ。地元の高校生と席をごちゃ混ぜにして乗る。僕の隣にはディオニシアさんが座る。これから行く場所は非常にスペクタクルな景色なんだと説明してくれて、うまく説明できない所は英語のガイドブックを見せてくれる。


17世紀に建てられた寺院で、海抜210メートルの断崖の上に建てられている。寺院の下は海が広がり、別名 DRAGON CAVEという名前がついている。


実際に行ってみると、修道士のような方が一人だけ住んでいる。最初に寺院の中を見学し、それから海の見える場所へ。本当にすごい。みんな歓声を上げる。しばらく景色に見とれていたが、そのうち、お互いに歌をうたってみせようという雰囲気になる。最初はなかなかぎこちなかったが、女子聖メンバーがソーラン節を踊ったあたりからほどけてきて、向こうもダンスを踊ったり、歌を元気に歌い始める。「幸せなら手を叩こう」のギリシャ語版を歌ってくれたので、こちらも一緒に歌いだす。


バスに戻るとお互いに日本語とギリシャ語を教え合ったり、折り紙を折ったりして交流をする。


そうこうしているうちにペタニビーチへ。とにかくきれい。こんなにきれいなのに、なんでこれだけしか人がいないんだろうなんて考えてしまう。みんな着替えて早速海へ。僕もトランクスで入ってみる。海辺まで断崖が迫っているだけあって、海の中も砂浜というより岩場で、すぐに深くなっている。遊泳区域を表すブイのところまで行ったら、水深が五メートルくらいある。


みんなで遊んだ後食事。男の子たちがサッカーチームに所属していることが判明。向こうから横浜マリノス鹿島アントラーズジュビロ磐田の名前が出てくる。おまけに中田浩二の名前まで出てきたのでアントラーズファンの僕はうれしくなってしまった。もちろん中田英寿はよく知っていたけれどね。


ゆっくり食事をして、そのあとフィスカルドへ。ケファロニアで1953年の大地震から唯一無事だった村。家は塗り直してあるけれど、落ち着いたたたずまいで、ヨットがたくさん泊まっているきれいな村。ぶらぶらと海辺の道を散策してお土産を買う。


ディオニシアさんともう一人の英語の先生と、高橋先生とでコーヒーを飲む。昨日の芝居についてワイングラスの意味だとか、いろいろと片言の英語で話をする。きちんとこちらの意図が伝わっていたので驚く。サロメの、ヨハネを愛しつつ憎むアンバランスな心情が、シンボリックな表現でよく伝わってきたと言ってくれる。


バスに乗り込み、日本から持ってきた人形を一人一人にプレゼントする。その後、また歌を歌い合う。日本の国家を歌ってくれと言われて、みんなで君が代を歌っている。お返しにギリシャ国家を歌ってくれたが、その時だけは彼らは起立して歌っていた。9時にホテルに戻る。


10時半に食事ということだったが、結局疲れていて動けない子が何人か出たので、テイクアウトにしてもらってホテルで食事。ところがこの食事が中々こなくて、結局1時頃になってしまった。しかし、その食事を待っている間に、高校生たちがプレゼントを持ってやってくる。さっきのお返しということで、可愛らしい人形を一人一つずついただく。


ちなみに、田辺さんと橋本さんは、劇場の片付け、ひな壇の設置をした後、アルゴストリへフェリーで渡り、ゆっくりとオープンカフェで過ごしていたそうな。ワインボトルを2本空けたといっていた。できうることならそのくらいのーんびり過ごすのが、ここでの過ごし方としては王道だろうなあ。