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ディベート×演劇

「子どもらが 自分の場だと 思う所に 花が咲く」(徳村彰)を、学校現場で目指します。

授業開始!

今日から授業。そう、二学期制の我が校では始業式はないのだ。

いつものように7時20分には登校。冬休みの間に剪定された銀杏並木が寒そうに迎えてくれる。

中3の冬休みの課題を集めるため、紙袋を6枚用意し、名票をつけ、各担任の先生の机に置く。

今日は3時間目に2組と4組合同でディベートのビデオを見せる。この時間を皮切りに、全20時間のディベート授業が始まる。

授業の概要は以下の通り。

1 ディベート入門ビデオを視聴。ディベートについて解説。

2 シナリオディベート1

3 シナリオディベート2、3

4 シナリオの書き換え

5 改シナリオディベート1、2

6 改シナリオディベート3 まとめ

7 本格ディベート準備1リンクマップ

8 本格ディベート準備2リサーチ

9 本格ディベート準備3メリット・デメリット決定

10 本格ディベート準備4立論作成1

11 本格ディベート準備5立論作成2

12 本格ディベート準備6反駁準備1

13 本格ディベート準備7反駁準備2

14 班対抗ディベートマッチ1

15 振り返り、作戦会議

16 班対抗ディベートマッチ2

17 振り返り、作戦会議

18 班対抗ディベートマッチ3

19 振り返り。立場を決めて意見文作成。

20 レポート作成

20時間の授業の内容をまとめたレポートを最後に提出させるので、その説明から入る。毎時間学んだことから考えたことをまとめて行くので、毎時間その時間の「振り返りシート」を書いて提出することを告げる。さっそく今日の授業の振り返りシートを配る。

「小学校ディベート入門ビデオ」を見る。聖学院小学校のディベートクラブの皆さんが登場する。論題は「5年1組は自由席にすべきである。」。池田さんの奥さんがナレーションを担当している。

ビデオを見ていると、プランの部分で、「自由席は97年の1月から実施することとします。」と言っている。

そうかあ、10年経ったのか、とちょっと感慨に耽る。このビデオの中で6年生の子たちは今年大学を卒業して社会人になる。それだけの時間が流れている。ちなみに、ディベート甲子園の第3回大会、第6回大会で中学、高校それぞれで準優勝した子たちがこの代に当たる。

去年までは「ぷっスマ」のビデオを見せていたのだけれど、こちらの方がしっかりと試合をしているという点ではいい。

視聴後、簡単にディベートについて説明をして終わり。

その後、講師で3、4組担当のY先生と授業の打ち合わせ。今回の授業のために、あらかじめ池田さんのDVDを見て勉強してくれているのだけれど、今日のビデオを見てかなり心配になったらしい。

「あんなにたくさんの情報量を頭に入れるのは大変です」という。

しかも明日からいきなりシナリオディベートに入る。教師がどんな風に指示を出し、何をするかはすべて指導細案としてこちらも「シナリオ形式」で作っておいたので、それを渡して説明する。

僕はどういう授業をするのか全体のイメージがあるのだけれど、初めて授業を行う先生にはそうしたイメージが見えない。

たとえば、シナリオディベートについても、「試合をしている生徒以外は何をするんですか」といった質問が来る。

「全員が試合をするんですよ。」

「え?一度にですか?」

「そうです。」

本格ディベートに入って、グループ学習に入る所で、また質問が来る。

「どんな風にグループを作るんですか?」

中島さんのソシオメトリーを利用したグループ作りを紹介する。

「そうすると、シナリオディベートと並行してグループ作りをする必要があるんですね。」

「そうですね。」

僕の方でも当然と思って説明を省いてしまっている所があることに気づかされる。とにかく明日はこの指導細案で乗り切って、その後また打ち合わせましょうということになる。

こちらの腹づもりとしては、次の時間はシナリオディベートの2回戦と3回戦を行うのだが、そこの指導再案はご自身で作ってもらおうと考えている。そうやって、授業の中でどんな指示を入れて行ったら、生徒が振り返りシートに充実した内容が書けるようになるかも考えてもらおうという訳だ。

同じようにして、放課後、中3の学年主任のT先生とも打ち合わせる。

「この年になって新しいことをやるとは思ってもいなかったよ。」と愚痴っていたとか。

いやいや、日野原先生は御年90歳を過ぎた今でも、新しいことに挑戦しているそうじゃないですか。頭の中が若返ると思って、がんばってください。

明日はもう一人の5、6組担当のK先生の授業にお邪魔してレクチャーする。

ビデオの貸し出しの予約を確認にすると、中3で聖書科のW先生と重なっている所がある。でも調整がついたので一安心。

「ディベートの授業でビデオを見せるんだよ。」とW先生に話しかける。

W先生は卒業生。彼女の学年が高2の時に、初めてディベートを教えた。僕もまだ自分では体験していなくて、手探りでの実践だった。

その生徒たちが「先生、これは高校生になってから教えたんでは遅いです。中学生のうちに教えてあげて下さい。」と言い残して卒業して行った。

「なつかしいですねえ。」とにこにこしている。あなたがスピーチしている写真も、記録として残ってます。

彼女たちが卒業後、中2の学年に入ったので、中学生に教えることになったのだが、その子たちとディベートキャンプin軽井沢を行い、ディベート交流戦を行い、第一階ディベート甲子園中学の部で準優勝し…とあの怒濤の5年間を過ごすことになる。

そうして今また中学生に教えることになる。

自分の授業があるので、中3の授業の全部に関わることはできないが、充実した学びの時となるようにしっかりサポートして行こう。